魂がこもっているか-『「胸キュン」で100億円 恋愛ゲームで世界イチ』上阪 徹
ボルテージ、という上場企業会社をご存知ですか?
僕はこの本を読むまでは知りませんでした。
この会社は女性向け恋愛ゲームアプリを開発しヒット商品を生み出してます。
最近のCMだと、織田信長と恋愛して一緒に天下統一を目指すアプリをよくテレビで観ますが、あの会社です。
夫婦二人で起業し上場企業までのし上がる。
ちなみに2人は元同じ職場の博報堂で社内恋愛。
女性の社会進出が進んでいくなか、女性がひと息つく時間が男性に比べて少ない。
例えば、男性なら気軽に安い居酒屋でワイワイしたりキャバクラで異性とイチャイチャしたりできる。が、女性にはそういった場所時間がない。恋愛する時間も余裕も失われつつもある。
そこで寝る前の15分、キュンとして、気持ちよく眠りつくようなゲームがそんな女性にヒットした。
大事なことは、魂がこもっているか、ということなんです。… 。"ここは、ニーズが高い割に供給が少ない"、"儲かりそうだな"なんてビジネス的な発想でやっても絶対うまくいかない。… 。魂を揺さぶるものを作りたい、生きる意味を探っていくような物語を提供したい、という自分の軸が大切になる。そういうものを人々は求めているんです。
しかし、ボルテージはいくつもの壁にぶつかった。
旦那さんが先に起業をし奥様は後を追うように前職を辞めたて、旦那さんの会社ボルテージの役員となった。
奥様は旦那の借金の保証人になる際に、書類を判を押すときに涙が頬を伝った。
そして自ら500万借金して会社にお金を入れるときに誓ったこと
自分がいいと思ったことだけをやろう
そうでないと自分が損すると思ったからだ。
覚悟を決めた言葉だ。
肝を据えたからこそ、妥協をしたくない。
例え旦那の会社でも自分の意見をぶつけていく。それはお互いのためだ。
2人とも借金を負っている。どちらかが倒れればいずれ共倒れになる。
会社で言い争いすることもあった。
周りを目を気にして外の非常階段で口論になったとき危険な目に遭いそうになったこともあった。
それもお互いのため。
そして、社員も大事にしてきた。
社員の7割が女性。女性に働き安い環境も作り、女性の意見を積極的に取り入れた。
だからこそ、100億円もの売り上げを築いてこれたのだ。
最初、この本は自分とはあまり縁がなさそうだと感じてた。
しかし、すべてが新鮮だった。